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1956年、日勝18歳の頃の自画像です。日勝はこの頃から公募展への出品を始めます。白襟のシャツを身に着け、颯爽とした姿ですが、丸みを帯びた頬にはまだあどけなさも残っています。 絵具の扱いや描き方には拙さもありますが、肩のあたりには、すでにペインティングナイフを細かく刻みつけるタッチが見てとれます。この独特のタッチが、後の作品では全面的に用いられます。