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痩せて衰えた白い馬が、力なく餌を食べる姿を捉えています。この馬は、日勝の一家が入植して間もない頃に、なけなしの金で初めて買った農耕馬と言われています。馬喰に騙されて買った老いた馬で、ほどなくして死んでしまいました。そんな痩せた馬の姿が、開拓の厳しさを日々かみしめていた日勝自身と重なったのかもしれません。日勝19歳頃の作品です。