イヤホンをつけてお聞きください。
古い板壁を背に、空き缶が積まれた大きなゴミ箱とドラム缶、一斗缶や軍用靴など、要らなくなったものが描かれています。茶褐色のモノクロームな画面からは、錆びた金属のざらついた感触や冷たい肌触りが伝わってきます。 高度経済成長に沸き、社会が豊かになっていく中で、棄てられ、置き去りにされていくものに眼を向けています。それを克明に描き上げるリアリズムが、日勝の大きな特徴です。