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ナレーション有 33 神田日勝《開拓の馬》

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音声解説

神田日勝《開拓の馬》


左向きの馬を側面から観察して描くのは 日勝の定番の構図です。馬の毛並みは、ペインティングナイフで一本一本丹念に描き上げられ、毛の流れや太い血管まで丁寧に描写されています。前脚の付け根や腹に毛が薄くなっているところがあるのがわかりますか。これは、長年胴引きと呼ばれる馬具を着けて、畑を耕したり、馬橇を引いたりしたために擦れてできた「胴引き」の痕で、働く馬の証です。
この作品は、義理の父親が氏子総代を務めた北鹿追神社からの依頼で制作され、絵馬として奉納されました。苦楽を共にし、開拓農家を支えてくれた馬たちへの感謝の気持ちが感じられます。

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