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たくさんの画材が所狭しと並ぶアトリエ。でもこれは日勝のアトリエではありません。当時、日勝はまだアトリエと呼べるような部屋をもっていませんでした。美術雑誌に掲載された他の画家のアトリエの写真を元に、理想的な光景を描いたんだそうです。 初めの頃のモノクローム調とは対照的に、目にも鮮やかな多くの原色が使われています。 床や壁の隅々まで執拗なまでに彩られた室内の情景からは、日勝の心に沸き立つように芽生えた色彩への強い関心が窺えます。