イヤホンをつけてお聞きください。
日勝が亡くなった年に描かれたと見られる未完成の静物画です。未完の代表作「絶筆の馬」と同じように、まだベニヤ板の地肌のままの部分が目立つ状態なのに、メインモチーフの魚の骨と青リンゴの皮だけが丁寧に描き上げられています。 画面左上に目を向けると茶色の絵具で三角形が途中まで描かれています。これは家の三角屋根のシルエットと見られます。魚の骨と家。ボクには何の脈絡もない組み合わせのように思えますが、どんな完成形をイメージしていたんでしょう。