イヤホンをつけてお聞きください。
全11ページにわたる一連のデッサンからは、日勝の頭の中で次々にアイディアが生まれていく様子が窺えます。ペンや鉛筆の線も、何だかとても生き生きしているように感じます。
馬が突然室内に現れ、そのまわりには家や机、ソリ、ストーブ、魚の骨や人物などが、ほとんど脈絡なく登場してきます。室内なのに家の外観が現れたり、机の下から人間の足が伸びていたりと、作品になっている油彩画とは随分感じが違いますよね。
絶筆の馬とよく似たポーズの馬も描かれていて、「何をどう描こうとしていたんだろう」と想像しながら見ていると、興味が尽きません。